MGA Sonic Anvil マニュアル
ゲーム向け波形を、聴いて切って、マーカーとループを置いて、Wwise へ Wave 単体で渡す。
1. このアプリでできること
波形エディタと、Wwise Interactive Music への Wave 単体 EXPORT をひとつにしたものです。
フェード・ノーマライズ・部分削除・コピー/ペースト、マーカー/リージョン/サンプルループ、スペクトログラムまで、聴きながら決めて焼き込めます。
Wwise へは Wave 単体モードで渡せます。 元波形を Originals へ書き、Music Playlist Container(マーカー/サンプルループ。Custom Cue は出しません)として取り込みます。
開いた波形は Wave / MP3 に保存できます。タブの右クリックで、今の編集内容を Wave / MP3 として書き出せます。
Ctrl+R で録音できます。スピーカー配置(モノラル〜Atmos)と Ch の割り当ては、設定とステータスバーの SPEAKER で切り替えます。
2. クイックスタート
- Wave / AIFF / MP3 をドロップするか、Ctrl+O で開きます(複数可。タブで並びます。複数のときはステータスバーに進捗が出ます)。
- 波形上で聴きながら切る・フェードする・マーカーやループを置きます。多チャンネルなら、先に設定の表示項目で配置を有効にし、ステータスバーの SPEAKER で選びます。Ctrl+R で録音できます。
- 必要なら Ctrl+S で Wave または MP3 に保存します(AIFF 書き出しは非対応)。Ctrl+Shift+M は MP3 専用です。MP3 への書き出しは別名保存のようにファイルを出すだけで、今のタブは開いたままです(書き出した MP3 は読み込みません)。MP3 は 16bit PCM から再エンコードします。設定で LAME のパスが有効ならそれを使い、空欄または無効なら Windows(既定 192 kbps)。マーカー等は書きません。
- Wwise へ渡すときは、レベルメーター上の WAAPI をオンにし、作成先を選んで EXPORT します。
設定は %LocalAppData%\MGA\MGA Sonic Anvil\ に保存されます。exe 横には書きません。アプリ終了時は開いていたタブと未保存の編集、編集履歴(戻せる操作)もここに残します。
3. 画面の見方
- 設定 …… 左上の歯車、Ctrl+Shift+O。タブは一般/表示項目/オーディオ/編集/書き出し。表示項目は有効にするスピーカー定義のチェック(既定は Stereo だけ。今使っている定義は外しても切り替えるまで残る。全部外すことはできない。ステータスバーの SPEAKER も同じ一覧)。一般は表示言語(Auto/Japanese/English。Auto は OS が日本語なら Japanese、それ以外は English)と関連付け(Wave / AIFF / MP3。チェックでこのアプリを既定に、外すと解除。すでに既定ならチェック済み。OK を待たず今の exe へ書く)。オーディオは先にスピーカー配置(モノラル〜Atmos。Quad / LCRS / 2.1 / 5.1 Side などゲーム向けの変則も含む。自分では追加しない。ファイルの正体は番号のまま。各スピーカーに Ch を割り当て、そのレーンだけ L / C / LFE などを出す。初期値は 1 から順。変更したあと OK せずに別の配置へ切り替えると、保存するか聞きます)。その中に API(WaveOut/WASAPI/ASIO)とオーディオデバイス、録音/再生ポートと Ch(スピーカー名は配置から、ポート名はデバイスから。Ch は録音と再生で共通。なしはそのスピーカーを使わない。録音はレベルメーター)と、再生ポート行ごとの Sine −20 dB(通常 1 kHz、LFE は 80 Hz)と英語の Voice(LFE には無し)。2ch 再生でポート未設定なら、スピーカー分を L/R にダウンミックスします。編集はラウドネスターゲット(LKFS)とフェードカーブ既定。書き出しは MP3(Windows ビットレート〈LAME を使わないとき〉/LAME パス/LAME オプション)と同時書き出し本数(既定 Auto=CPU コア数の 1/4。上限はコア数の 1/2)。幅はオーディオタブの内容に合わせます。Ctrl+Tab で次のタブ、Ctrl+Shift+Tab で前のタブ。Esc で閉じます。
- 全体波形 …… 上段。明るい部分が表示中の範囲。ドラッグで移動(中央をスクラブ)、ホイールで拡縮(再生ヘッド基準)。
- 波形エリア …… 本編集面。時間ルーラー、マーカー/リージョンフラッグ、再生ヘッド、マウスガイド。トリプルクリックで全選択。左端のチャンネル名をクリックでソロ(同じ名前をもう一度で解除。Ctrl+クリックで追加。Shift+クリックでミュート/解除)。Tab でチャンネルをソロ(繰り返すと次へ。Shift+Tab で逆順。最後の次で解除。波形の時間選択は変えない。フェード/音量/ノーマライズ/反転/ピッチ/タイムストレッチ/コピー/削除などはそのチャンネルだけ。ミュートしたレーンはグレー。再生中でも可)。読み込みに時間がかかるときは中央に Now Loading ... を出します。
- 時間スクロールバー …… 波形の下。表示範囲を左右に動かします。
- タブ …… 1 ファイルでも表示。閉じるは Ctrl+W。アプリ終了は Ctrl+Q。誤って閉じたタブは Ctrl+Shift+T で開き直せる(複数可)。右クリックで「このタブ以外を閉じる(O)」「このタブを含め右側を全部閉じる(R)」「このタブを含め左側を全部閉じる(L)」「すべてのタブを閉じる(W)」「全部のタブを選択する(A)」「Wave で書き出す(E)」「MP3 で書き出す(M)」「マーカーでセパレートして書き出す(K)」「リージョンでセパレートして書き出す(G)」。書き出しは今の編集内容を別ファイルへ出します(未保存のままで可。1 件は保存ダイアログ、複数はフォルダを選ぶ。既存ファイルは上書き確認:はい=上書き、いいえ=それらをスキップ、キャンセル=中止。多いときは件数と先頭だけ出します)。セパレートはフォルダを選び、マーカーは区間が 2 つ以上、リージョンは 1 本以上あるタブだけ出します(足りないタブは飛ばす)。名前は元名に
_1(10 個以上なら_01のように桁を合わせる)。複数書き出しの名前は元ファイル名(未保存はタブ名)で、同じ名前が重なれば2から番号を付けます。前回選んだフォルダを覚えます。実行中はすりガラスで操作を止め、全体と並列中の曲すべてのプログレスバーを出します(多いときは 2 列)。Ctrl+Shift+W でもすべてのタブを閉じられます。複数タブを閉じるとき、未保存が 2 件以上なら「すべて保存して終了」「すべて保存せずに終了」も選べます。Ctrl+Shift+Alt+M で全タブを MP3 書き出し(今のタブは開いたまま。Wave の一括書き出しにキーはありません)。タブは Ctrl+クリックで個別追加、Shift+クリックで範囲選択、タブバー上の Ctrl+A で全選択でき、選択中のタブはハイライトされます(Esc で解除)。選択中の右クリックは「選択した(すべての)タブを閉じる」「選択した(すべての)タブにペーストする」「Wave / MP3 で書き出す」「マーカー/リージョンでセパレートして書き出す」になり、Ctrl+V でコピーした編集履歴を選択タブへ一括適用できます。タブが増えてバーに収まらないときは、先にアクティブ以外を縮めます。タイトルが 6 文字を切るまで縮めても足りなければ、左右の <> で送ります。 - トランスポート …… 上段は再生・ズーム。下段はフェード/ノーマライズ/削除/保存/MP3 出力、Tips 枠のオン/オフ、マニュアル ?。ライセンス/GitHub は行の下端。
- Always on Top …… ステータスバー右端。ウィンドウを最前面に固定します。
- スペクトラム/ラウドネス/レベルメーター/ベクタースコープ …… 再生出力の表示。スペクトラムの左にラウドネス(Short Term / Integrated / Momentary Max、Loudness Range、True Peak。ターゲット LKFS は設定。数値は青=余裕、橙=接近、赤=超過。停止後も最後の値を残し、再生し直すと測り直します)。ラウドネスの左に編集履歴の一覧(収まる分だけ。古いものは切れる。クリックで U の編集履歴。ここからは選べません)。スペクトラムは全チャンネルを畳んだ、Layer Music Checker と同じ LED 帯域表示です。波形のチャンネル名は、スピーカーに割り当てた Ch のレーンだけ配置の名前(L / C / LFE など)。割り当てのないレーンは 1 からの番号です。初期値は 1 から順です。3ch 以上では、名前は白文字で、四角の塗りがよくある登場順(Atmos 9.1.6 の 16 色)です。波形も同じ色で薄く染めます。レベルメーターのバーも同じ色です。2ch 以下はシアングラデで、内側 2 本が Peak(上の赤ランプがクリップ)、外側 2 本が RMS(どちらもホールド線)。下の数値は Peak 行/RMS 行です。メーターにチャンネル名は出しません。3ch 以上ではベクタースコープの代わりにサラウンドビューになり、同じ割り当てで配置の位置を使います(ファイルヘッダから名前は当てません)。エネルギーは波形と同じチャンネル色で、大きさはチャンネルのレベル、輪郭の凹凸はそのチャンネルの直近の波形です(先端が今、裾が少し前)。全体の広がりをひとつのダークグレーの細線で囲みます。枠はピークを少し持ってからゆっくり戻ります。レベルメーターはチャンネルごとの Peak バーに、Peak ホールドと緩やかな RMS ホールドを載せます。列の左端をドラッグすると幅を広げられます(既定が最小。バーが最大の太さになるところで止まります。広げた幅は次の起動でも覚えます)。停止後、表示はゆっくり消えます。レベルメーター上の WAAPI でバーの表示を切り替えます。
- Tips …… WAAPI バーの上。高さ固定。コントロールにマウスを置くと説明を表示し、はみ出したらスクロールします。初回はすぐ出ます。別の項目へ移る/外すときは 300ms 待ってから差し替え/消去します。見出しまたは本文をクリックでロック(枠がシアン、Tips (Locked))。もう一度クリックで解除。ロック中とパネル上では内容が変わりません。トランスポートのボタンだけ、短いツールチップ(ショートカット付き。折り返し、切り詰めなし)も出ます。他のコントロールにホバー用ツールチップはありません。
- WAAPI バー …… 接続状態、作成先、Play -E、Auto Active、EXPORT。
- ステータスバー …… サンプリングレート等のファイル情報(名前はタブ側。レート/ビット深度/チャンネルを変換すると該当項目が保存まで赤。容量は MB(MiB / B)。変換や範囲削除で変わると推測サイズが赤)、NOW POS の左の SPEAKER でスピーカー配置を切り替え(一覧は表示項目タブと同じ。今使っている定義は外しても切り替えるまで残る)、現在時間/選択開始/選択範囲/選択終了/トータル(トータル以外は入力・ホイール/↑↓で調整。時間は1秒/Shift10秒/Ctrl1分/Ctrl+Shift10分、サンプルは1/Shift10/Ctrl100/Ctrl+Shift1000。右クリックで時間とサンプル数を切替)、右端に Always on Top。
4. 再生
- Space …… 再生/停止。停止すると開始位置へ戻ります。
- Enter …… その場停止。
- Ctrl+Space …… 3 秒前から。
- Alt+Enter …… 再生開始位置からやり直し。
- Ctrl+ドラッグ …… スクラブ。全チャンネルを L/R に畳む(レベルメーターも L/R だけ動く)。
- G …… ステータスバーの NOW POS を入力。Enter で移動。コピー/貼り付け可。右クリックで時間/サンプル数。
- Z または .(テンキーの . も同じ)…… 中央寄せ。再生中はセンターロックの切替、停止で解除。
- L …… 選択(無ければサンプルループ/
-L)の末尾 3 秒前からループ再生。 - Tab …… チャンネルをソロ。他のレーンはグレーでミュート。繰り返すと次のチャンネルへ。Shift+Tab で逆順。最後の次で解除。左端のチャンネル名をクリックでもソロ(同じ名前をもう一度で解除。Ctrl+クリックで追加。Shift+クリックでミュート/解除)。波形の時間選択は変えない。波形操作はそのチャンネルだけ。再生中でも停止中でも可。
- Ctrl+R …… 録音。スピーカー配置と Ch の割り当てに従って新規タブに録る。もう一度、または Space / Enter / Esc で停止。録音ポート・再生ポート・Ch は、その配置の中で割り当てます(Ch は録音と再生で共通。なしはそのスピーカーを使わない)。
- 再生ポートが未設定の 2ch デバイスでは、スピーカー分を L/R にダウンミックスします。モノラルはポートが 2 つ以上あれば L/R へ同じ音を出します。
5. 選択と編集
ドラッグで選択。ダブルクリックは区間(マーカー間)、トリプルクリックは必ず全選択。Esc または Shift なし移動で解除。未選択のフェード/音量/ピッチ/ノーマライズ/リバース/タイムストレッチは時間方向は全体です。チャンネルソロ中は聞こえているレーンだけが対象です。ステータスバーの選択開始/範囲/終了に値を入れることでも選択できます。
- FADE IN I/FADE OUT O …… カーブを選び Space で試聴、Enter で実行。1–9 でカーブ。
- X …… 表示範囲をシーク前後にリニアフェード(前=アウト/後=イン)。
- V …… ラウドネス曲線を表示して音量。dB を直接入力、または ↑↓/ホイールで 0.1 dB(Shift 1/Ctrl 3/Ctrl+Shift 6)。Space で試聴、Enter で実行。メニューに波形全体の Integrated LKFS/RMS/Peak の変化を先に出します。Short Term 曲線も同じ dB で追従します。Shift+V で曲線を閉じます。
- P …… ピッチ。↑↓/ホイールで半音(Shift または Ctrl で 1 オクターブ)。Space で試聴、Enter で実行。±2 オクターブ。長さを保つのは既定オン(Tab でチェックへ)。オフは再生速度と同じく長さも変わります。実行中はすりガラスで進捗を出します。
- T …… タイムストレッチ(ピッチ据え置き)。選択があればその時間、無ければ全体。伸ばした時間と割合(%)が連動。↑↓/ホイール(時間は 1 秒/Shift 10 秒/Ctrl 1 分/Ctrl+Shift 10 分。割合は 0.1/Shift 1/Ctrl 10/Ctrl+Shift 25%)。Tab で時間と割合。Space で試聴、Enter で実行。10–1000%。実行中はすりガラス。
- NORMALIZE N …… ピークを -0.1 dB に合わせる。
- R …… リバース。選択があればその範囲、無ければ全体の波形だけを時間方向に反転。マーカー/リージョン/ループは動かさない。
- DELETE …… 選択を詰めて削除。選択中のマーカー/リージョンもまとめて削除。
- Ctrl+X/C/V …… カット・コピー・ペースト(範囲内マーカー含む。選択がリージョンと一致すればリージョンも)。
- U …… 編集履歴。↑↓ で移動、Enter 確定、Esc キャンセル。ラウドネス左の一覧をクリックしても開きます。
- 履歴のコピー&ペースト …… 履歴内で Ctrl+クリック(Shift+クリックや Shift+↑↓ で範囲、Ctrl+A で全選択)して Ctrl+C。別ファイルで Ctrl+V すると同じ処理を再適用します(履歴を開いていなくても可)。コピーは次に何かをコピーするまで残るので、タブを切り替えて Ctrl+V を繰り返せば複数ファイルへ反映できます。選択なしの Ctrl+C は現在位置までの全操作。範囲はサンプルレートが違っても時間基準で写像され、ノーマライズ等は適用先で再計算されます。
- Ctrl+Z/Ctrl+Y(Ctrl+Shift+Z でもやり直し)…… 元に戻す/やり直す。
6. マーカー/リージョン/ループ
- M/Ins …… 選択が無ければ再生位置にマーカー。同じフレームには打てない。選択中は開始と終了を置き、両端にマーカーがあればすぐ中央→3 等分→4…と打ち直す(押しっぱなしはマーカー移動と同じ間隔。離すまで 1 つの履歴)。
- Shift+L …… 選択をサンプルループに(同じ範囲でもう一度で解除)。
- Shift+R …… 選択をリージョンに。両端にリージョンがあればすぐ 2 等分。同じ範囲で続けて打つと 3…と打ち直す(解除は右クリック/Delete。押しっぱなしは同じ間隔で、離すまで 1 つの履歴)。
- フラッグをクリックで端を選択。Shift+クリックで範囲、Ctrl+クリックで追加。ドラッグまたは ←→ で移動(Shift で 3 倍)。
- ダブルクリックでコメント/リージョン名。
-Aライム、-Lブルー、-E赤、-Rグレー。EXPORT での意味は 9-3。 - Ctrl+Shift+R …… リネーム。
- 右クリック、または Ctrl+Del でマーカー削除。
WAV の cue / adtl(マーカー・リージョン)と smpl(サンプルループ)を読み書きします。保存時に埋め込みます。MP3 にはリージョンとサンプルループを付けられません。マーカーは置けますが、MP3 へ保存しても書き出しません(再エンコード時にメタは付きません)。
7. スペクトログラム/ラウドネス解析
A でスペクトログラム/重ね表示を切り替えます。抜けるのは Shift+A です。V でラウドネス解析(Short Term 曲線)を出して音量入力を開きます。抜けるのは Shift+V です。VIEW のラウドネスボタンは表示だけ切り替えます。L は選択(無ければサンプルループ/-L)の末尾 3 秒前からループ再生です。ラウドネス解析は Short Term LKFS の曲線です。白い幅は曲線の上下 ±1 LU(1 LU = 1 LKFS の差。メーターの「接近」と同じ)で、半透明です。波形は Mid 合成のピーク dBFS を線でつなぎ、LKFS と同じ縦軸に載せます(0 dBFS = 目盛の 0)。拡大してサンプルが見えるときは、通常の波形と同じく各サンプルを線でつなぎます。dBFS と LKFS は別物ですが、ピークとラウドネスを同じ高さで比べられます。背景の帯はメーターと同じ青/橙/赤(0〜ターゲットが赤、その下 6 LU が橙、さらに下が青)です。曲線は原色のシアン/橙/赤で、赤だけ少し太くします。左目盛は LKFS です(通常の波形では dB)。白い線は設定のターゲットです。重ね表示はスペクトログラムの上に波形の形だけを載せます(半透明のベールはかけません)。-A/-L/-E/-R とループ/リージョンの下塗りは重ねません(フラッグとラインはそのまま。スペクトログラム単体とラウドネス解析でも下塗りは出しません)。重ね波形も Mid 合成の 1 本です。拡大してサンプルが見えるときは、通常の波形と同じく点と線でつなぎます。振幅ズームが 1 のときは中央半分、拡大すると縦いっぱいに伸びます。色はファイル内のピークを 0 dBFS とみなす表示用ノーマライズで着色します(音声データは変更しません)。ゲインは読み込み・編集の解析時に一度だけ計算し、リアルタイムには追従しません。暗いビンはハイライトを潰さない範囲で持ち上げて見えやすくします。スペクトログラム/重ねでは、左端のバーか Alt+↑/↓ で持ち上げ量を変えられます(押しっぱなしで連続)。周波数軸は対数で、低域ほど縦を詰めます(100 Hz 以下はほぼ見えません)。上限は 24 kHz です。ファイル全体が画面に収まっているとき(短い SE のフィット表示など)は画面列ごとに FFT し、補間せずシャープに描きます。ズームしているときは全体キャッシュから補間して滑らかに描き、ズーム操作や追従スクロールを軽く保ちます。スクロールは列をずらして足りない分だけ計算します。
8. フォーマット変換
- S …… サンプリングレート
- B …… ビット深度
- C …… ファイルのチャンネル数(Mono/Stereo。スピーカー配置の切替ではない)
プリセットは 8 / 11.025 / 16 / 22.05 / 32 / 44.1 / 48 / 96 kHz、ビットは 4 / 8 / 16 / 24、チャンネルは Mono / Stereo です。任意 Hz は 1000–384000 で、↑↓/ホイールで 1Hz(Shift 10/Ctrl 100/Ctrl+Shift 1000)。メニューはカーソルの直下を避けます。項目を選んだ時点でステータスの容量が推測サイズに更新されます。変換中はすりガラスで操作を止めます。確定した項目は保存まで赤のままです。サンプリングレートとビット深度は、読み込み時(またはフェード等の中身の編集後)の元 PCM から毎回変換します。48 kHz→24 kHz のあと 11 kHz にしても、24 kHz 経由ではなく 48 kHz から作り直します。Space で試聴できるのはレートとビットです(チャンネルは Enter のみ。1–2)。4 bit は量子化の試聴用です。Wave に書くビットは 8 / 16 / 24 だけなので、4 bit のままでは出さず 16 bit で書きます。
9. WAAPI EXPORT(Wave 単体)
Wwise IM Importer の Wave 単体モードと同じ組み立てです。ワンショットとループをあらかじめ別ファイルに分けず、1 本のマスター波形上で構造を決めます。EXPORT は元波形を 1 ファイルのまま Originals へ書き、区間は MusicClip のトリムで合わせます。Music Playlist Container 1 つを作ります。Custom Cue は出しません。小節・テンポ管理、複数波形の Switch、XML マーカートラックはありません。
このアプリは波形エディタでもあるので、フェードや削除などの編集はソースへ焼き込んだうえで渡します。マーカーとサンプルループは保存時に WAV へ埋め込みます。
9-1. 手順
- Wwise Authoring を起動します。
- レベルメーター上の WAAPI をオンにします(W)。
- Wwise で作成先オブジェクトを選びます。Keep Target でパスを固定できます。
- 書き出し先は接続中プロジェクトの Originals 配下である必要があります。
- EXPORT または Ctrl+Shift+E。WAAPI 接続中だけ有効です。
- Play -E(E)…… Exit Cue 以降を再生。アプリ内ではループ折り返し時に -E を二重再生し、シークバーが 2 本になります。EXPORT 時は Music Playlist Container の既定トランジションルール(Any to Any)の Play post-exit へ反映します。
- Auto Active …… EXPORT 後に Wwise を前面へ出します。
9-2. リージョンの組み立て
上にあるものほど優先します。
- サンプルループ(WAV の smpl、または Shift+L)…… ループ前が Intro、ループが
-L、ループ後が-E。マーカーより優先します。 - 接尾辞付きマーカー(
-A/-L/-E、または名前にLoop)…… その位置から次の分割点までがリージョンになります。-Lの直後に接尾辞が無い区間があれば-Eを自動で付けます。 - 接尾辞の無いマーカーがちょうど 2 点…… その間を暗黙のループにします。
- リージョン(Shift+R)…… 特殊マーカーもサンプルループも無いとき、名前付き区間をそのまま通します。
- どれも無ければ、ファイル全体を 1 区間として渡します。
9-3. 接尾辞
| 接尾辞 | 意味 |
|---|---|
-L | ループ。プレビューでループし、Wwise では無限ループの Music Segment になります。 |
-E | Exit Cue 以降(余韻)。直前の -L と同じ Music Segment に束ね、遷移時に次と重なって鳴らせます。 |
-A | Entry Cue 前(アウフタクト)。次の区間と同じ Music Segment に束ねます。 |
名前に Loop | -L と同等。2 個で挟むとその間がループ、余り 1 個は単独の -L。 |
-R | 色だけ IM Importer と同じグレーです。このアプリでは除外しません。通常マーカーと同じ分割点です。 |
マーカーはプレビューと区間分割にだけ使い、Wwise の Custom Cue にはしません。
9-4. Wwise に作られるもの
- Music Playlist Container 1 つ(名前はファイル名)。中は Sequential、各区間が Playlist Item。
- Music Segment。1 区間ならファイル名のまま、複数なら
_a/_b…。ループ区間は Loop Count 0(無限)。-Aと-Eは隣の区間と同一 Segment に入り、Entry/Exit Cue だけがずれます。 - 元波形は分割せず 1 本の WAV。各クリップは同じファイルを参照し、Begin/End Trim で区間を合わせます。
- 先頭 Segment は Zero Latency、Look-ahead 50 ms、Prefetch 500 ms。以降は Look-ahead 500 ms。
- Tempo 120/4/4 を Override します(小節管理はしません)。
- Play -E オン時、Playlist 既定ルール(Any to Any)の Play post-exit を立てます。
同名の Container があれば中身を置き換えます。Originals に同名 WAV があれば確認なしで上書きします。最終確認は必ず Wwise 上で行ってください。
10. ショートカット
他の節で解説したものも含め、実装されている操作をすべて載せています。状況別のキーは、その画面が開いているときだけ効きます。波形の Tips でも同じ操作を確認できます。
ファイル/タブ
| キー | 動作 |
|---|---|
| Ctrl+O | 開く(ドロップでも可。複数はタブで追加) |
| Ctrl+Shift+O | 設定 |
| Ctrl+S | 保存(Wave または MP3) |
| Ctrl+Shift+S | 別名保存 |
| Ctrl+Shift+M | MP3 として保存(今のタブは開いたまま) |
| Ctrl+Shift+Alt+M | すべてのタブを MP3 で書き出す |
| Ctrl+Q | アプリを終了(タブと未保存の作業コピーは次回起動時に戻す) |
| Ctrl+W | タブを閉じる(未保存なら保存確認。複数なら一括も可) |
| Ctrl+Shift+T | 閉じたタブを開き直す(新しいものから。複数可) |
| Ctrl+Shift+W | すべてのタブを閉じる |
| Ctrl+Tab/Ctrl+PageDown | 次のタブ |
| Ctrl+Shift+Tab/Ctrl+PageUp | 前のタブ |
| Ctrl+A | 全選択。波形のトリプルクリックも同じ。タブバー上ではタブの全選択 |
| Esc | 入力・メニュー・スクラブ・タブ選択・範囲選択を順に解除 |
再生
| キー | 動作 |
|---|---|
| Space | 再生/停止(停止で開始位置へ戻る) |
| Enter | その場停止 |
| Ctrl+Space | 3 秒前から再生 |
| Alt+Enter | 再生開始位置からやり直し |
| L | 選択(無ければサンプルループ/-L)の末尾 3 秒前からループ再生 |
| Ctrl+R | 録音(新規タブ。再押し/Space/Enter/Esc で停止) |
| Z/./テンキー . | 中央寄せ。再生中はセンターロックの切替、停止で解除 |
| Ctrl+Home | ファイル先頭へ |
| Ctrl+End | ファイル末尾へ |
表示/ズーム
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑/↓ | 時間ズーム(再生ヘッド基準) |
| Ctrl+↑ | 時間 32 倍/最大 |
| Ctrl+↓ | 全体表示 |
| Shift+↑/↓ | 振幅ズーム |
| Ctrl+Shift+↑ | 振幅最大 |
| Ctrl+Shift+↓ | 振幅リセット |
| ホイール | 時間ズーム(再生ヘッド基準。全体波形上も同じ) |
| Shift+ホイール | パン(波形上) |
| Ctrl+ホイール | 振幅ズーム(波形上) |
| A | スペクトログラム/重ね表示 |
| Shift+A | スペクトログラム/重ね表示を閉じて波形へ |
| Alt+↑/↓ | スペクトログラムの暗部持ち上げ(押しっぱなしで連続) |
| V | ラウドネス解析を表示して音量入力 |
| Shift+V | ラウドネス曲線を閉じて波形へ |
| Tab / Shift+Tab | チャンネルをソロ(次/前。最後の次で解除。左端の名前をクリックでも可。Ctrl+クリックで追加。Shift+クリックでミュート/解除。時間選択は変えない。編集はそのレーンだけ。ミュートはグレー) |
| G | ステータスバーの NOW POS を入力 |
シーク/選択
| キー | 動作 |
|---|---|
| ←/→ | シーク。選択中のマーカー/リージョン端/ループ端は移動(点表示時は 1 サンプル) |
| Shift+←/→ | 選択を伸長。選択中の端は 3 倍で移動(点表示時は 1 サンプル) |
| Ctrl+←/→ | 前後のマーカー/リージョン端/サンプルループ端へ |
| Ctrl+Shift+←/→ | 前後のマーカー/端まで選択を伸長 |
| Home/End | 画面端へ |
| Shift+Home/End | 画面端まで選択を伸長 |
| Ctrl+Shift+Home/End | ファイルの前後すべてを選択 |
| PageUp/PageDown | 表示幅の 5% シーク |
| Shift+PageUp/PageDown | 表示幅の 5% だけ選択を伸長 |
| 0–9 | 表示範囲の 0%〜90% へジャンプ |
| Shift+0–9 | 表示範囲の 0%〜90% まで選択を伸長 |
| テンキー 0–9 | マーカー番号へ(連続入力可)。該当が無ければ表示位置 |
| Shift+テンキー | そのマーカー/表示位置まで選択を伸長 |
編集
| キー | 動作 |
|---|---|
| I | フェードイン |
| O | フェードアウト |
| X | 表示範囲をシーク前後にリニアフェード(前=アウト/後=イン) |
| V | ラウドネス曲線を表示して音量(dB を直接入力。↑↓/ホイール、Space 試聴、Enter 実行。波形全体の LKFS/RMS/Peak を先に表示。Shift+V で閉じる) |
| P | ピッチ(半音。↑↓/ホイール、Shift で 1 オクターブ。Space 試聴、Enter 実行。±2 オクターブ。長さを保つ既定オン。実行中はすりガラス) |
| T | タイムストレッチ(時間と割合を連動。Space 試聴、Enter 実行。実行中はすりガラス) |
| N | ノーマライズ(ピーク -0.1 dB) |
| R | リバース(選択、無ければ全体。波形のみ。マーカー等は動かさない) |
| Delete/Backspace | 選択を詰めて削除。選択中のマーカー/リージョンもまとめて削除 |
| Ctrl+X/C/V | カット/コピー/ペースト(範囲内マーカー含む。選択がリージョンと一致すればリージョンも)。タブ選択中の Ctrl+V はコピーした編集履歴を選択タブへ適用 |
| Ctrl+Z | 元に戻す |
| Ctrl+Y/Ctrl+Shift+Z | やり直す |
| U | 編集履歴 |
マーカー/リージョン/ループ
| キー | 動作 |
|---|---|
| M/Ins | 選択が無ければ再生位置にマーカー。選択中は範囲を等分(押しっぱなしは 1 つの履歴) |
| Shift+L | 選択をサンプルループに(同じ範囲でもう一度で解除) |
| Shift+R | 選択をリージョンに。同じ範囲で続けて打つと等分(解除は右クリック/Delete) |
| Ctrl+Shift+R | リネーム |
| Ctrl+Delete | 選択中のマーカーを削除 |
| Alt+←/→ | 再生位置のマーカー/端を 1 px(点表示時は 1 サンプル) |
| Alt+Shift+←/→ | 同上を 3 倍 |
| Alt+Ctrl+←/→ | 手前のマーカーとセットで移動(リージョン/ループは両端) |
フォーマット
| キー | 動作 |
|---|---|
| S | サンプリングレート |
| B | ビット深度 |
| C | ファイルのチャンネル数(Mono/Stereo。試聴なし。スピーカー配置の切替ではない) |
WAAPI
| キー | 動作 |
|---|---|
| W | WAAPI バーの表示切替 |
| E | Play -E の切替 |
| Ctrl+Shift+E | Wwise EXPORT(Wave 単体) |
マウス/ポインタ
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| ドラッグ | 選択 |
| Ctrl+ドラッグ | スクラブ(全chを L/R に畳む) |
| Shift+ドラッグ/移動 | 選択を伸長 |
| ダブルクリック(波形) | 区間選択(マーカー間) |
| トリプルクリック(波形) | 全選択 |
| 左端のチャンネル名をクリック | ソロ(同じ名前をもう一度で解除) |
| Ctrl+クリック(チャンネル名) | ソロに追加/外す |
| Shift+クリック(チャンネル名) | ミュート/解除 |
| フラッグをクリック | 端を選択 |
| Shift+クリック(フラッグ) | 範囲選択 |
| Ctrl+クリック(フラッグ) | 追加選択 |
| フラッグ/ループバーをドラッグ | 移動(ガイドはマーカー/ループ端に吸着) |
| ダブルクリック(コメント/リージョン名) | 編集(-A ライム/-L ブルー/-E 赤/-R グレー) |
| 右クリック(フラッグ/ループバー) | 削除 |
| Ctrl+クリック(タブ) | タブを個別追加/解除 |
| Shift+クリック(タブ) | タブを範囲選択 |
| 右クリック(タブ) | 閉じる/全選択/Wave・MP3 書き出し/マーカー・リージョンでセパレート。選択中は選択タブの閉じる/履歴ペースト/書き出し。メニュー上は O/R/L/W/A/V/E/M/K/G |
状況別
編集履歴が開いているとき(このあいだは他のショートカットは効きません)
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑/↓ | 履歴を移動(プレビュー) |
| PageUp/PageDown | 8 件ずつ移動 |
| Home/End | 先頭/末尾へ |
| Enter/U | 確定して閉じる |
| Esc | キャンセルして閉じる |
| Ctrl+クリック/Shift+クリック/Shift+↑↓ | コピー対象を選択 |
| Ctrl+A | 再適用できる履歴を全選択 |
| Ctrl+C | 選択した履歴をコピー(選択なしは現在位置まで) |
| Ctrl+V | コピーした履歴をこのファイルへ適用(履歴を開いていなくても可) |
フェードカーブを選んでいるとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| 1–9 | カーブを選択 |
| Space | ハイライト中のカーブを試聴 |
| Enter | 実行 |
| I/O | フェードイン/アウトへ切替 |
| Esc | 閉じる |
音量メニューが開いているとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑/↓/ホイール | 0.1 dB(Shift 1/Ctrl 3/Ctrl+Shift 6) |
| Space | 試聴 |
| Enter | 実行 |
| Esc | 閉じる |
ピッチメニューが開いているとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑/↓/ホイール | 半音(Shift または Ctrl で 1 オクターブ) |
| Tab | 半音と「長さを保つ」を行き来(このあいだはチャンネルソロに使わない) |
| Space | 試聴。チェックにフォーカスがあるときはオン/オフ |
| Enter | 実行 |
| Esc | 閉じる |
タイムストレッチメニューが開いているとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| ↑/↓/ホイール | 時間は 1 秒(Shift 10 秒/Ctrl 1 分/Ctrl+Shift 10 分)。割合は 0.1%(Shift 1/Ctrl 10/Ctrl+Shift 25) |
| Tab | 時間と割合を行き来(このあいだはチャンネルソロに使わない) |
| Space | 試聴 |
| Enter | 実行 |
| Esc | 閉じる |
フォーマット変換メニューが開いているとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| 1–9 | プリセットを選択(チャンネルは 1–2) |
| ↑/↓/ホイール | 任意 Hz を 1(Shift 10/Ctrl 100/Ctrl+Shift 1000) |
| Tab | 任意 Hz の入力欄から抜ける(続けて 1–9 で他の項目を選べる) |
| Space | ハイライト中の値を試聴(レート/ビット。チャンネルはなし) |
| Enter | 確定 |
| S/B/C | レート/ビット/チャンネルへ切替 |
| Esc | 閉じる |
ステータスバーの時刻を編集しているとき
| キー | 動作 |
|---|---|
| 入力/Enter | 現在時間へ移動、または選択開始/範囲/終了を反映 |
| ↑↓/ホイール | 時間は 1 秒(Shift 10 秒/Ctrl 1 分/Ctrl+Shift 10 分)。サンプル数は 1/10/100/1000 |
| Ctrl+C/V | その欄をコピー/貼り付け |
| 右クリック | 時間とサンプル数を切替 |
| Esc | 編集をキャンセル |
設定ウィンドウでは Esc で閉じます。変換・タブ書き出し・複数ファイルを開いているあいだは操作を受け付けません。
11. 設定と言語
- 設定は左上の歯車、または Ctrl+Shift+O。内容は一般/表示項目/オーディオ/編集/書き出しのタブに分かれます。表示項目は有効にするスピーカー定義のチェック(既定は Stereo だけ。今使っている定義は外しても切り替えるまで残る。全部外すことはできない。ステータスバーの SPEAKER も同じ一覧)です。一般の関連付けは拡張子ごと(.wav / .wave / .aif / .aiff / .mp3)。チェックするとこのアプリが既定になり、外すと外します。すでにこのアプリが既定ならチェック済みです。OK を待たず、今動いている exe へユーザー単位で書き込みます。オーディオはスピーカー配置が先(モノラル〜Atmos。自分では追加しない)。その中に API(WaveOut/WASAPI/ASIO)とデバイス、録音/再生ポートと Ch(録音と再生で共通。なしはそのスピーカーを使わない。初期値は 1 から順。変更したあと OK せずに別の配置へ切り替えると、保存するか聞きます)、再生ポート行ごとの Sine −20 dB(通常 1 kHz、LFE は 80 Hz)と英語の Voice(LFE には無し)。2ch 再生でポート未設定なら、スピーカー分を L/R にダウンミックスします。録音のレベルメーターで信号を確認できます。ラウドネスターゲット(既定 -24 LKFS。-70 から 0。色分けの基準で、音声は変えません)とフェードカーブ既定は編集タブ、MP3 と同時書き出し本数は書き出しタブです。設定ウィンドウの位置と高さは閉じたときに覚えます。幅はオーディオタブの内容から自動です。Ctrl+Tab で次のタブ、Ctrl+Shift+Tab で前のタブ。
- MP3 は設定の LAME パスが有効ならユーザー用意の
lame.exeを呼び、オプション欄の内容を渡します(入出力ファイルは自動で付けます。既定は-V2 --noreplaygain。空欄もこの既定)。パスが空欄または無効なら Windows Media Foundation で出力し、ビットレートは 128 / 160 / 192 / 224 / 256 / 320 kbps(既定 192。CBR)です。書き出し後に LAME / Windows のどちらで変換したかを知らせ、失敗はダイアログです。書き出した MP3 は今のタブへ読み込みません(開いているのがその MP3 のときの上書き保存だけ、今のファイルのままです)。全タブ書き出しの同時数は同時書き出し本数(既定 Auto=CPU コア数の 1/4。上限はコア数の 1/2。Windows の MP3 は常に 1 本)。前回選んだ書き出しフォルダを覚えます。LAME は同梱しません。 - 表示言語も歯車の設定。既定は Auto(OS が日本語なら Japanese、それ以外は English)。日本語版は現状の文言(英語ラベル含む)のままです。
- マニュアルは ?、またはブラウザの GitHub Pages。表示言語に合わせて日本語/英語を開きます。
- 設定ファイル:
%LocalAppData%\MGA\MGA Sonic Anvil\settings.json - アプリを閉じる(Ctrl+Q、またはウィンドウを閉じる)と、開いていたタブ(どれが前面だったか含む)とウィンドウ位置・サイズ(最大化含む)を覚えます。未保存の編集も作業コピーとして残し、次回起動時に戻します(複数タブなら、開くときと同じくステータスバーに進捗が出ます)。編集履歴も、レシピとして残せる操作は戻します(初期状態へ Undo できます)。時間/振幅ズーム、波形の選択、再生ヘッドは初期状態に戻します。タブを閉じるときは保存確認します。未保存が 2 件以上なら、はい/いいえ/キャンセルに加え「すべて保存して終了」「すべて保存せずに終了」も選べます。
- 起動はひとつだけです。2 回目は既存ウィンドウを前面にし、渡した Wave / AIFF / MP3 をタブで開きます。
- 起動時に GitHub Releases を見て、新しい版があれば知らせます。はい=リリースページを開く(自動ダウンロードはしません)。いいえ=その版では再通知しません。オフラインでは黙って続けます。
12. 対応範囲と位置づけ
- Wwise の Interactive Music でできることをすべてカバーするものではありません。EXPORT は Wave 単体(マーカー/サンプルループ)に限っています。
- アプリ内プレビューは近似です。Play -E の二重再生も Wwise 実機と完全一致するとは限りません。最終確認は EXPORT 後に Wwise 上で行ってください。
- AIFF の書き出しには対応していません。Wave または MP3 を選んでください。Wave に書くビットは 8 / 16 / 24 です(4 bit は量子化の試聴用で、保存時は 16 bit)。
- EXPORT は Wwise プロジェクトを変更します。実行前のバックアップやバージョン管理をおすすめします。
13. 商標とライセンス
- Wwise®/Audiokinetic® は Audiokinetic Inc. の商標です。本ツールは非公式です。WAAPI には有効な Wwise ライセンスが必要です。
- 本アプリは MIT License で公開しています。
- LAME は LAME project の名称で、ライセンスは LGPL です。本アプリは同梱・改変・リンク・再配布せず、ユーザーが用意した
lame.exeをプロセスとして呼び出すだけです。入手とライセンス遵守は利用者側です。LAME プロジェクトの非公式です。 - Signalsmith Stretch は Signalsmith Audio のピッチ/タイムライブラリ(MIT)です。ピッチシフトに同梱しています。